「だるくえver.3」制作裏話 ver.2からのシステム変更点 ・通常攻撃ダメージを 基本値=攻撃力×1.5-相手の防御力÷2 から 基本値=攻撃力×1.5-相手の防御力の2乗÷15 に変更。 ver.2では防御の高いキャラクターでも相手の攻撃が高いと結構ダメージくらってたので。 ・気力の増加が通常攻撃成功時に+25、ラウンドごとにR2で20、R3で30、R4で40、R5で50…から 被ダメージと与ダメージがそのまま気力の増加量(クリティカルは+30、相手の増加なし)になり、 R2で25~30、R3で35~43・・・と「ばらつき」を追加したので、R3で気力100が確定しなくなりました。 さらに気力の上限を150→200に変更し、弱キャラでも一発逆転がある感じに。 ・カードや戦闘画面などのグラフィックも一新しましたが、それよりもラウンドごとのスキルやスペシャルカードの効果の表示で 「分かりやすく」なったことが前作から進化した部分だと思ってます。 ちなみにこれはテストプレイヤーの釘村慶さんの発案です。多謝。 原作コンビボーナス 「特定の組み合わせのときにボーナスがあったら面白いのでは」という釘村さんの提案により追加しました。 前衛=後衛で、順不同は不可。 ・一郎くん=遥さん(雲空) 「君は僕が守る」効果:攻撃力+1 ・みのりん=溝口さん(ごがつ) 「スニーカーを履いた巫女」効果:AP+1 ・ゆーちゃん=はるねぇ(ほしのの) 「おねーちゃんの手料理」効果:最大HP+10 ・鈴乃=佐古さん(のまひゅ) 「最高の一枚」効果:必殺+5 ・初佳さん=佐古さん(のまひゅ) 「行くわよセバスチャン」効果:必殺+5 ・すばるさん=こばと(こばとと!) 「下僕1号よ盾となれ」効果:防御+1 隠し要素 前衛を穂波、後衛をつくしにして「雪」に関係あるカードを…何の得もないけど。 エクストラカードの効果・獲得方法 【雪見だいふく】-おねえちゃんの大好物 効果:使用したラウンドのみクリティカル率アップ(第2APが必ず7) 条件:「ほしのの」キャラ(ゆーちゃん・はるねぇ)の合計使用回数が5回以上。※前衛・後衛は問わず。 【お買い得大根】-ギブアンドテイク 効果:攻撃+1 防御+1 条件:「ごがつ」キャラ(みのりん・溝口さん)の合計使用回数が5回以上。※前衛・後衛は問わず。 マスターアップ直前に作った、追加のスペシャルカード2枚です。「雪見だいふく」はCPを50以上貯めてカード工房に入るとゲットできる仕様でしたが、釘村さんの「特定キャラの使用により獲得できるカード」というアイデアを頂いて今のカタチになりました。 「のまひゅ」の店長が開発中の「おっぱいプリン」という案も出ましたが、間に合いませんでした。いまだに効果は謎です。おっぱいプリン。 新しく追加されたキャラ・カード 【明峰 穂波】攻7・防7・体40/必殺技「爆炎烈火」威力60 [CS:4枚の翼]前衛時、自動発動で(攻撃・防御・必殺・AP)のいずれかが1(必は5)アップ ランダムステータスアップ+後衛スキル、さらにスペシャルカードも合わせれば「ゆきつぶエディション」で多奈さんに瞬殺されたときとは違って、すっかり強キャラの一員です。これが主人公補正というやつか。隠し要素というほどでもないですが、気力最大(200)でカットインが違う絵になるのも穂波だけです。それにしても、なぜか自分が描く穂波は「80年代の不良少女(←でも子猫にエサはあげる)」みたいです。歳のせいか。楽煮さんのように小動物っぽさと生意気さをミックスさせて、かわいく描けるようになるのはいつの日やら・・・。 — 【栃屋つくし】攻8・防7・体40/必殺技「剣技・雪月花」威力65(皐月雨で+5) [CS:百合の花]前衛時、後衛が女性キャラだとラウンドごとに気力+10 「奈夏さんじゃなくてつくしかよ!?」と思った方も多いような気がしますが、制作者的にはやりたい放題で楽しいキャラです。必殺技の「雪月花」を思いついたときは「お、これはきっとやりすぎと言われるに違いない」と喜び勇んだものの、仕上がってみれば普通にカッコいい技でした。ちぇっ。あと「派手に~」のセリフで特撮好きがニヤリとしてくれたらいいな、と。余談ですが、雪月花の筆文字は書道教室の先生をしている嫁に書いてもらいました。初の「夫婦合作」だったりするカットインです。 — 【二宮一刀】登場:イベントバトル1 穂波にぶっ飛ばされる為だけに出てきたような感がありますが、その通りです(何。序盤なので強力な後衛が出てるとも限らないし、穂波はあのとおり暴れ馬なので、最初のイベント戦ということもあり(初回登場時は)若干パラメータを低くしてあります。まあ雲属性なのでシルバーリングさえあれば楽勝なんですけど。あと、全然関係ありませんが(少し変態なのを除けば)実は結構有能な社員なんじゃないかなぁ、なんて思ってます。 — 【辻堂 都】登場:イベントバトル2 ver.2のエンディングがあんな感じだったので、出場が確定していたキャラです。顔グラフィックが「S」っぽい表情のせいか、原作者をはじめとした「M属性」の方に好評でした(何。原作どおり都に先制されたら反撃出来ない、というスキルも考えましたが、破綻しそうなのでやめました。つくし=みのりん+皐月雨で気力をガンガン上げてR3に威力70の必殺を撃つ、というのがシナリオに沿った戦い方ですが、遥さんとまぐろ缶があるなら防御固めてR4勝負、の方が安定感はあります。 描き直したカード 【伊勢崎一穂】 罪深いイケメン・らび助氏にお願いして、資料写真(二丁拳銃を構えた写真)を送ってもらって描いた一枚です。 おかげでカッコよくなった!…はず。 いやぁ、言ってみるもんですね。#rabisuketsumibukai 【七久保一郎】 時系列を考えて私服(大学生くらい)にしようかとも思ったのですが、すでに遥さんとすばるさんで10歳くらい離れているので時代設定はまあ適当でいいや、と。七久保流古武術、習いたいです。 【和泉榛奈】 最終戦は最初「フルスロットル」のみだったので、穂波で負けて撤退→はるねぇで再戦し突破、という流れになりそうだったので描き直しました。結局ああなりましたが。「ver.3」ってことで三本指立ててみました。…4本目が立たないことを祈ります。はるねぇかわいいよはるねぇ(挨拶 【榎町鈴乃】 「前衛」「吸血鬼」をイメージして線画を2回くらい描いたものの、どうにもしっくり来なくて、いっそのこと原作どおりで描いてみるかー、と真夜中のダンスステップな絵にしました。必殺技のセリフと全然合ってないけど気にしない。多分レアリティが1のキャラでは最強じゃないですかね。佐古さんと組めばボーナスもあるし。 【神明みのり】(皐月雨装備時) 仕込み箒抜刀で髪の色が変わるみのりんは、一応、隠し要素のひとつです。携帯版「ほしのの。」で登場した黒みのりんが賛否両論だろうと思ってたら「賛」しか無くてちょっぴり悔しい思い(?)をしたので、自分も描いてみました(何。「うしおととら」のファンなのでこのさい髪も伸ばそうか、と考えましたが「巫女さんで長い黒髪なんて破壊力あり過ぎだろう」と思いとどまりました。前回強すぎたので、みのりんファンの某氏の了解も得て少し弱体化させました。 他、サブキャラ 【佐久間麻之】 むきりょくキャラでは珍しい「女性の扱いに慣れた男キャラ」です(←素直に女たらしって言えばいいのか)。 非戦闘要員で何の為に出てきたか分かりませんが、吉村さんが「サブキャラにもっと活躍の場を!」みたいなことを言っていたので、じゃあ出しとけ、と。 【遠野三里】 まさかの登場、有希さんのお母さん。絵的に、有希さんの髪をまとめて口元に小さくシワ一本入れただけです。 子をなくした親の気持ちなんて想像もしたくなかったので、思いっきり若く描きました。 「有希さんと友達でぇー、はるねぇと付き合ってぇー、みのりんと結婚したいっ♪」とか言ってる自分ですが、何気に三里さんの方が同世代でした_(:3」∠)_ 【伊勢崎多奈】攻9・防8・体35/必殺技「直刀一閃・焔(ほむら)」威力80 CS:貫かれる正義/下記参照 多奈さんのキャラクタースキルについて 各属性(前衛)の戦闘回数(勝敗は関係なし)に応じてスキルが増加する仕組みで、最終戦はどのスキルを習得しているかが勝負の分かれ目です。戦闘回数が少ない=高いレベルの敵と戦ってCPを稼いでいる=ゲーム慣れしている(上級者)=スキルが少ない(or無い)ので難しい、というイメージで設定しました。 スキル1「フルスロットル」 効果:第1APが7で固定される。 条件:星属性での戦闘回数が5回以上。 スキル2「ファイヤー直刀」 効果:炎による追加攻撃(通常攻撃の1/2を追撃)&属性が雲→空に。(敵が「星」なので不利→有利に) 条件:雲属性での戦闘回数が5回以上。 スキル3「最強の盾召喚」 効果:相手の必殺技を完全に無効化(要気力50)。 条件:空属性での戦闘回数が5回以上。 最強の盾を持っていればまず勝利確定…ですが、空属性の前衛(となりうるキャラ)が序盤は初佳さんだけなので、おそらく空属性での戦闘回数って少ないんじゃないかと。三連戦も穂波抜きだし、みのりんも前回よりは弱体化してるし。こんなところに「ver.3は穂波を積極的に使って遊んでね」という制作者の意図が込められていたりします。分かるかっつーの。 難易度について 行き着くところは好みの問題だと思いますが、個人的にはフリーゲームの難易度は低めでいこう派です。ver.3の製作中に木下英一さんの「(フリゲは)爽快に突破して、熱いうちに一気にエンディングまで辿りつきたい」というツイートを見て大いに賛同し、全体を通してさくさく進めるようにしました。 シナリオとゲームバランスの兼ね合いは難しいところですが 「多奈さんゆきつぶver.」は、むきりょくワールドで「最強の意志」を持つ有希さんのそれを「最強の能力」を持つ多奈さんが受け継いでいるわけで、まず(スキルさえあれば)負けない、という意図で作りました。 自他ともに認める「だるくえマスター」であり、マゾいプレイが大好きな吉村さんにはきっと物足りないだろうなぁ、なんて思いながら敵の強さなどを設定していきました。 日の目を見なかったキャラ・エピソード キャラは文句なしで奈夏さんです。 絵も途中まで描いていて、CS【演劇大好き】は任意のキャラの(後衛)スキルをコピーできる、というものでしたが、「だったらオリジナル使うだろ」って自分にツッコんであえなくボツキャラに。唯一の使い道が連戦だけじゃあちょっと・・・。 ボツエピソードは、三里さんと多奈さんのやりとりでもう少し「(世界を変えるほどの)強大な力のあり方」について語るシーンがあったのですが、長くなりそうなのでやめました。 ストーリーに絡んでいない「のまひゅ」も、エピローグで消えていく鈴乃が佐古さんに「あの長い黒髪のお姉さんがこの戦いの記憶だけ消してくれるらしいで。便利やな」って言ったあと「ついでに私の事も消してといてくれたええのにな」って笑いながら言って「それは全力で拒否させてもらうよ」なんていうエピソードがあってもいいんじゃないとか思いましたが、「これ以上そういう話(有希さんで十分疲れた)を書くのはしんどいわ!」とカットしました。 イベントシーンについて 今回のテーマ(←あったの!?)は「ヒーロー」です。 全てのイベントが「ピンチに誰かが助けに来る」という内容です。まあ助けられる側が女の子というのは当然として、助けに来るのも全部女の子ってのはどうかと思いますが。むきりょく男子の方々にはもう少し頑張ってほしいところです(何 前回は無かった「表情差分」を入れたり、思いついた先から絵を入れていったせいで、製作時間のほとんどをイベントパートに費やしたような気がします。あと、お気づきの方もおられるかと思いますが「だるくえ」のイベントシーンには文章での状況の描写が一切ありません。これは文章がイマイチ、というところもあるのですが、「とにかく絵にしてみる」って事が今の自分にできることなんじゃないか、と考えているからです。 もちろん思いついたイメージと実際に描いた絵のギャップに凹むことも多々ありますし、全部が全部描けるわけではないので、足りない部分はキャラのセリフに置き換えたりしていて、説明口調な部分が目についたら笑って誤魔化してください。てへ。 あとがきにも書いたとおり「おバカなこと」があまりやれない話になってしまったので、その分のストレス(?)がイベントバトル2(とつくしのキャラ)に向けられた感があります。万が一、夏や冬での「薄い本」で「つくし×みのりん」なんてネタが出てきても「あいつが火付け役だ」などと指を差したりしないようにお願い致します(何。 何はともあれ、楽しんでもらえたらいいなぁと思って作りました。 その他 日がたって、思いついたら追記があるかもしれません。長々とした文章ですみませぬ。